住宅ローンの借り換えをする際には、現在の返済口座となっている通帳のコビーを金融機関に提出します。
だいたい過去半年〜2年分くらいの返済履歴が記載されているページをコピーして渡すことになります。
借り換え先の金融機関では、それを元に過去の返済が正常におこなわれてい行われているかどうかを調べます。
毎月の返済日にきちんと引き落とされているか、返済日が土日であれば明けて月曜日にきちんと引き落とされているかなど、カレンダーと照らし合わせながら厳しくチェックします。
もしも、返済日より数日遅れて振込と記帳されていたり、返済した履歴がない月があったりした場合には金融機関によっては融資を断られます。
貸し手の銀行側からすれば、貸したお金を返してもらえないことを一番嫌います。
クレジットカードの支払いや税金の納付を延滞するようなルーズな人には、貸したくたくないというのは当然のことです。
まして、現在の住宅ローンを遅滞しているなどという事実があれば、信用をなくすのは当たり前です。
住宅ローンの返済遅延については、それぞれの金融機関で判断基準が大きく異なります。
チェックした期間中に一度でも遅延した日があれば申込み不可という厳しい金融機関もあれば、他の銀行口座には返済額を上回る預貯金があったことを証明できれば取り上げ可能、という金融機関もあります。
柔軟に対応してくれる金融機関では、資金がなく遅延したのか、うっかり忘れて遅延してしまったのかが、判断の分かれ目になるようです。
とはいえ、うっかりしてしまった遅延に目をつぶってくれる金融機関であっても、遅延が2回も3回もあるとしたら話は別です。
その場合は、提出が必要な通帳のコピー部分に、遅延した履歴がなくなるまで借り換えは待つしかありません。
注意しておきたいが、うっかり遅延が多い人は、返済口座が給与振込口座になっていないケースが多いといいます。
また、住宅を買う数年前から住宅ローンを借りるために、クレジットカードの支払いだけは遅れないようにと気をつけて人であっても、借りたあとは気を抜いてしまい遅延してしまうことも多いようです。
遅延したケースを見ていると、お金のあるなしとは関係なく、預貯金が1000万円以上あるにもかかわらず、遅延する人はいます。
うっかり滞納対策に使えるサービス
支払いをうっかり滞納してしまいがちな人におすすめしたい解決法が、総合口座の自動融資サービスです。
総合口座とは、普通預金に定期預金がセットされた口座をいいます。
ここで自動融資サービスを申込んでおくと、ローンの返済日に普通預金の残高が返済額を下回っていた場合、定期預金に預けているお金を担保に自動融資を受けることができます。
自動融資の上限は定期預金残高の9割かつ200万円までとなっており、自動融資には利息がかかるものの、金利が定期預金金利ブラス0.5%と低いのも魅力の一つです。
期預金を担保にした借入のため、個人信用情報に利用履歴が載りません。
むしろ、残高不足で住宅ローンの返済を延滞するほうが信用を傷つけることになります。
返済したいときには普通預金に、自動融資を受けた以上の金額を入金すれば、そのまま返済に充てられる仕組みになっています。
住宅ローンを借りたあとにうっかり返済が遅れてしまったら、いざ借り換えしたいと思ったときに、希望する金融機関で借り換えができなくなる可能性があります。
返済口座が給与振込口座になっていない人や、残高不足でいつもあわてて振込んでいるといった人は、総合口座の自動融資サービスを賢く利用して、煩わしい手間と心配事をなくしてしまいましょう。
すでに滞納してしまった経験があるけれど借り換えをしたいという場合には、状況にもよりますが、過去1年以内に1回程度、数日の遅延であれば、融資をしてくれる金融機関もあるので、まずは複数の銀行に相談してみましよう。
審査に通らなかった場合には、滞納してしまった日から半年〜2年経過した後に再度チャレンジしてみてみるようにしましょう。
借り換えが成立しなかった場合には、料金がかからない成果報酬型のサービスもおすすめです。
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