基礎知識 横山晴美

住宅ローンの相談先はたくさんある!それぞれの相談先の特徴を知ろう

マイホームを購入する際に、住宅ローンについて相談をしたいと考える人も多いようです。

実際に相談しできる先は複数ありますが、それぞれ特徴が異なります。

相談先の特徴に沿った事前準備や予備知識をしておけば、よりよいアドバイスが受けられるでしょう。

主な住宅ローンの相談先について解説します。

住宅ローンの相談先はどんなところがある?

実際にマイホーム購入者は、住宅ローンを利用するうえでどのような情報源が役に立ったと感じているのでしょう。

住宅金融支援機構の「2018年度民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用者編】(第2回)」の結果をご紹介します。

【住宅ローンを利用する上で役立った情報源】

  1. 住宅・販売事業者(営業マン・店頭・営業所など) 45.7
  2. インターネット 22.4
  3. 金融機関 12.2
  4. 勤務先 9.8
  5. モデルルーム・住宅展示場 8.5%
  6. ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザーなどの専門家 8.7

(フラット35以外の場合)

2番目に上がっているのが「インターネット」です。

とはいえ、ネットが社会に浸透している今、ネットから情報を取得するのは当たり前ともいえそうです。

また、「勤務先」で住宅相談窓口があるケースも多いようですね。

インターネットについては情報量が多く、いい情報とそうでないものが混在しているため、ここでは省きたいと思います。

勤務先についても、相談窓口がない会社もあることからここでは論じません。

そこで、「インターネット」と「勤務先」を除いた4つについてご紹介します。

なお、相談には大きく「個別相談形式」と「セミナー形式」の2つがあります。

ここでは個別相談を軸に見ていきます。

「住宅・販売事業者」と「モデルルーム・住宅展示場」

1番目の「住宅・販売事業者」と5番目の「モデルルーム・住宅展示場」は、家を売る職種という点では同じです。

ただし、それぞれの立ち位置が微妙に異なります。主に3つの形態に分けられますので、特徴を知っておくといいでしょう。

自社で建てた家を売る直接販売の会社

ハウスメーカー・工務店・マンションデベロッパーなどが該当します。

ハウスメーカー・工務店は建物の設計・建設にかかわるため、物件やデザインに関する相談が可能です。

また、ハウスメーカーや工務店はゼロから家を建てるため、家探しの初期段階から相談できるのが強みです。

「何となく土地を探している」「家を建てるなら何から始めればいいの?」といった漠然とした相談にも対応している会社が多いです。

早い段階で相談できるのがメリットです。

ただし、設計や土地探しなど、家づくりの相談は豊富ですが、住宅ローン相談についてはあまり深く相談できない可能性もあります。

住宅ローンについて詳しく知りたい場合は、どの程度相談できるかどうか事前に確認しておくといいでしょう。

なお、デベロッパーはマンションや大規模団地を主に取り扱うので、大規模な会社が多い傾向です。

ただし、デベロッパーは販売代理会社に販売を委託することが多いため、直接相談することは少ないかもしれません。

代理販売する会社

ハウスメーカー・工務店・マンションデベロッパーが建てた家を代理で販売する会社です。

担当する物件について販売・契約・引き渡しと最後まで責任を持って対応します。

販売会社は通常、提携している金融機関があり、提携先住宅ローンについて詳しいです。

提携住宅ローンの審査書類を取り扱い、審査結果を知れる立場にあるからです。

また、購入手続きのサポートに日々従事しているため、購入スケジュールや段取りも把握しています。

住宅ローン手続きはもちろん、引き渡しまでの段取りや期間など、実務面での不安がある人も多いもの。

購入の決意がある程度固まっているなら、心強い相談相手になってくれるでしょう。

仲介会社

ハウスメーカー・工務店・マンションデベロッパーが建てた家を仲介する会社です。

通常は仲介手数料がかかりますが、買い手の要望を聞いて最適な住宅を探してくれます。

中古住宅に多く、売主と買主の橋渡しをしてくれる、重要な存在です。

仲介会社は取り扱う多数の物件から最適な家を探すのが仕事となります。

そのため、立地や価格など、欲しい家の条件が明確な人にとって頼れる存在です。

家を扱う仕事である以上、住宅ローンについても一定の知識を持っていると推定できますが、全員が詳しいとは限りません。

住宅ローンに詳しいかどうか、確認の上相談するといいでしょう。

住宅を購入したいタクヤさん
同じ「家を売る会社」でも、ゼロから相談できる会社もあれば、家探しが本分の会社など、いろいろですね。

傾向としては、住宅ローンに強いのは「販売代理会社」ということになるのでしょうか。

住宅ローンの先生
会社の方針や対応する社員の情報量にも差があるので難しいところです。

相談する相手に確認しながら話を進めるのが一番でしょう。

なお、最終的には「売る(仲介含む)」ことがこれらの会社の目的です。

そのため、購入を迷っているときは、相談相手として適していないかもしれません。

る程度家の購入の意思が固まってからの相談が適しているでしょう。

住宅ローン融資の専門家である「金融機関」

住宅ローンの融資元である金融機関では、まさに住宅ローンの専門家です。銀行は休日営業をしていないのが通常ですが、近年は休日や平日夜などの相談会が増えてきています。

また、インターネットのテレビ電話を活用する金融機関も多く、相談のハードルは意外と低いです。

金融機関は融資の専門家ですので、より具体的な相談が可能です。

例えば「転職後数年しかたっていない」「パート勤務の妻の収入は融資額に反映させることができるか」など、個別の不安を直接相談できます。

また、住宅ローンの種類や仕組みについて正確な説明を受けられるはずです。

申込要件や住宅ローンの仕組みなどを、金融機関に直接相談できる意義は大きいはずです。

ただし、金融機関は原則として自行の住宅ローン商品について説明を行います。他の金融機関の住宅ローン商品との比較は自身で行わなければなりません。

複数の金融機関のうちから最適な住宅ローンを選びたいときは、すべての金融機関に足を運び、話を聞くといいでしょう。

住宅を購入したいタクヤさん
最適な住宅ローンを選びたいときや、審査が気になるときは金融機関へ相談するのがベストですね。

住宅ローンの先生
そうですね。

ただし、住宅ローンの種類は多くのものがあります。

すべての説明を一度に理解することは難しいです。

金融機関へ相談に行く前に大まかな種類を把握し、説明をより深く理解できるようにしておくといいでしょう。

お金について広く相談できる「ファイナンシャルプランナー等」

最後に「ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザー(以下:ファイナンシャルプランナー等)」について見てみます。

ファイナンシャルプランナー等は主に家計の専門家です。

ここではファイナンシャルプランナー等のうち、特定の会社には属さず独立して助言を行う立場の者について見ていきます。

これまでと大きく異なる特徴として、ファイナンシャルプランナー等への相談は、有料相談となることが多いです。

先に記載したように販売や融資によって利益を得ていないからです。

一般的な相談では、長期の収支シミュレーションで家計の将来を見極めます。

時には住宅購入額や購入時期の見直しを提案されるかもしれません。

相談料で生計を立てているため、相談料はかかりますが、会社に属していないため中立な立場でアドバイスが受けられます。

住宅ローンのうち、借入額や返済に不安がある人におすすめです。

住宅を購入したいタクヤさん
相談料はいくらくらいなのでしょう。

住宅ローンの先生
相談料は個々で異なり、「時間制」や「定額制」、「会員制」など様々な料金設定があります。一定の無料相談があることも。

一概に言えないため、料金形態は事前に調べておきましょう。

まとめ 複数ある住宅ローンの相談先を、うまく使おう

住宅ローンの相談先はいくつかあります。

ただし、それぞれ本業が違います。さらに、人によっても知識量が異なります。知りたいことと相談先の得意分野が食い違うと、せっかく相談に行っても思うような効果が得にくいです。

相談前に相手の得意分野を確認し、知りたい情報を持っている先に相談したいです。

相談先を見極め、より良い対応を得ましょう。

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