住宅ローンジャーナル

LGBT向け住宅ローンまとめ

ダイバーシティ推進への取り組みとして、銀行各社ではセクシャルマイノリティ(LGBT)向け住宅ローンの取り扱いを行っています。

銀行各社の対応状況と特徴をまとめてみました。

LGBT向け住宅ローンを借りるために必要な書類

  • パートナーシップ証明書
  • 任意後見契約に係る公正証書の正本か謄本
  • 任意後見契約に係る登記事項証明書

必要な書類は金融機関によって異なりますが、主に上記3点のどれかを求められるケースが多いです。

パートナーシップ証明書は、お住いの地域自治体で発行をしている場合があります(東京都渋谷区など)

任意後見契約に関わる書類は、作成していない場合は必要に応じて作成する必要があり、公正証書には以下の事項が記載されている事が条件となります。

二人が共同生活を営むに当たり、当事者間において、次の事項が明記された公正証書を作成していることを確認します。

  • 二人が愛情と信頼に基づく真摯な関係であること。
  • 二人が同居し、共同生活において互いに責任を持って協力し、およびその共同生活に必要な費用を分担する義務を負うこと。

出典:住信SBIネット銀行プレスリリースより

任意後見契約とは

自分が病気などで判断能力が無くなってしまった場合に、財産などの管理手続きについて、あらかじめ任意後見人者に代理権限を与える契約のことを言います。

楽天銀行のLGBT向け住宅ローン

楽天銀行LGBT

特徴

楽天銀行のLGBT向け住宅ローンの大きな特徴は、団体信用生命保険に2人とも加入する事が融資の条件とされています。

この連生型団体信用生命保険は毎月の金利に保険料0.2%を上乗せして支払いを行いますが、2人とも団信に加入する事で安心感を持って住宅ローン返済を行って行けます。

また、もう一つの大きな特徴として、パートナーシップ証明書の提出が不要です。

パートナーシップ証明書の発行を行う自治体はまだ少ない状況にありますが、楽天銀行のLBGT向け住宅ローンなら提出不要です。

保証料は無料で、融資事務手数料は融資額の2.16%となります。

申し込み手続き

申し込み手続きは株式会社リクルート住まいカンパニーが運営する、スーモカウンターだけで申し込みを行えます。

住宅ローンの詳しい説明については、コンプライアンス上の理由から楽天銀行が行う事になります。

お問い合わせについてはスーモカウンターではなく、楽天銀行にお問い合わせをお願い致します。

楽天銀行 公式サイト

住信SBIネット銀行のLGBT向け住宅ローン

住信SBIネット銀行のLGBT向け住宅ローン

特徴

住信SBIネット銀行では、LGBT専用の住宅ローンプランを個別に用意はしておらず、現在取り扱っている住宅ローン借入における、ペアローンや収入合算などの配偶者定義に同性パートナーを認める。という対応を行っています。(フラット35は対象外となります)

住信SBIネット銀行では、以下2つの住宅ローンを申し込みする事が可能です。

1.住信SBIネットは銀行は、三井住友信託銀行の代理店業務を行っているため、三井住友信託銀行の住宅ローンを「ネット専用住宅ローン」という名称で取次を行っています。

2.住信SBIネット銀行が独自に開発したパッケージプランの「住宅ローン」は、ネット銀行ならではの低金利を対面店舗(SBIマネープラザ)で申し込み手続きを行えます。

必要書類

申し込みには以下の公正証書、および任意後見契約の謄本、任意後見契約に係る登記事項証明書の提出が必要になります。

住信SBI 公式サイト

ソニー銀行のLGBT向け住宅ローン

ソニー銀行LGBT

特徴

ソニー銀行はLGBTの方向けに、必要書類を提出することでペアローン、収入合算制度を利用する事が可能になる取り組みを行っています。

住宅ローンの種類は大きく以下の2種類あり、2種類とも自己資金10%以上と、10%以下で適用金利が異なる点が共通事項です。

基本的にはネット銀行なので、ネットでの申し込みが主流になりますが、希望の場合はコンサルティングプラザや、代理点での対面相談も可能です。

1.変動金利タイプの金利が低めに設定されている、「変動セレクト住宅ローン」

2.固定金利タイプの金利と手数料が低めに設定されている「住宅ローン」

必要書類

以下の1または、2の書類を提出することが必要です。

1. 以下a とb のコピー

a. 任意後見契約および合意契約に係る公正証書の正本、または謄本

b. 任意後見契約に係る登記事項証明書

2. 東京都渋谷区が発行するパートナーシップ証明書のコピー

出典:ソニー銀行プレスリリースより

ソニー銀行 公式サイト

みずほ銀行のLGBT向け住宅ローン

みずほ銀行LGBT

特徴

みずほ銀行では、必要書類を提出する事で同性パートナーを配偶者と認める取り組みを行っています。

プランに関しては大きく「住宅ローン」「ネット住宅ローン」の2種類となります。

ネット住宅ローンは、事前審査から契約まで一度も店舗に足を運ぶ事なくネットで手続きを完了させる事ができます。

金利に関してはネット住宅ローンの方が僅かに高い金利設定となっております。

付帯保険も充実のラインナップ。

必要書類

東京都渋谷区発行のパートナーシップ証明書写し、もしくは、任意後見契約および合意契約に係る 公正証書の正本か謄本、および任意後見契約に係る登記事項証明書

みずほ銀行 公式サイト

三井住友信託銀行のLGBT向け住宅ローン

三井住友信託銀行LGBT

特徴

三井住友信託銀行では、社内外を問わず差別や人権侵害を行わず、多様性を認め、共生できる社会環境の構築に貢献していくと発表しています。

具体的な取り組みにについては、規定の書類を提出することで同性パートナーを配偶者として認め、収入合算や、ペアローンの利用が可能となります。

プランに関しては、信託銀行ならではの充実したプランと付帯サービスと保険が魅力です。

三井住友信託銀行の住宅ローンは住信SBIネット銀行でも「ネット専用住宅ローン」として取り扱いがあります。

必要書類

東京都渋谷区が発行するパートナーシップ証明書の写し、もしくは、一定の事項が明記された合意契約に係る公正証書、および任意後見契約の正本または謄本と任意後見契約に係る登記事項証明書

三井住友信託銀行 公式サイト

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